ドルやユーロなどの国際的な通貨に対し、円の価値が高くなったり、低くなったりすることを言います。
輸入に比べて、輸出が盛んな「車」を例にして考えてみます。
TOYOTAやNISSANの車を20000ドルでアメリカに売ります。
1ドルが100円の場合、車1台は200万円です。
1ドルが120円になると、車1台は240万円です。
1ドルが90円になると、車1台は180万円になってしまいます。
1ドルを何円で買えるかと考えるとわかりやすいですね。
1ドルを120円で買うか、90円で買うか、です。
1ドルを90円で買えるほうが、円の価値は高いわけです。
この現象を「円高」と言います。
昨日まで1ドルを90円で買えていたのに、今日は120円も出さないと買えなくなるのは、円の価値が下がったわけですから、「円安」と言います。
車産業に比べ、食料品や石油産業は断然輸入が多くなります。
50ドルの原油を1ドル90円で買うか、1ドル120円で買うかは、たいへんな違いになります。
こうしてみると、一般に、輸出産業では「円安」が有利、輸入産業では「円高」が有利となります。
しかし、経済環境全体の動きが微妙に影響してくるため、一概に断定できない面も含んでいます。
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